井戸木が魅せる!全米制した熟練の技

 「ダイドードリンコ 志度オープン プロアマ大会」が7月10日、香川県の志度カントリークラブ東・中コースで開催される。13年の全米プロシニア選手権を制した、井戸木鴻樹(小野東洋)が参戦。熟練の技で優勝を狙う。さらにシニアツアーを代表する実力者・渡辺司(セガサミー)、三好隆(タニヤゴルフ)、志度CCクラブ選手権10勝の小峰尚宏らが熱戦を繰り広げる。

 アジア人として初めて、米シニアのメジャータイトルを手にした井戸木が、名門・志度CCにやってくる。

 衝撃的なニュースに日本中が沸き返った。2013年5月、全米シニアプロ選手権。首位と5打差の5位から出た最終日。3番で10メートルのバーディーパットを決めるなど、パットがさえ渡った。勝負どころの17番で8メートルを沈めて、6つ目のバーディーを奪うと4度ガッツポーズ。見事な逆転優勝だった。

 「ビックリしすぎて頭が真っ白。何と答えていいのか…」。ギャラリーの大歓声を浴び、わずかに声を震わせた。「言葉も分からんし、来ても通用しないと思ったから」と避け続けた米国。「腕試しのつもりで」の初参戦。待ち受けていたのは、まさにアメリカン・ドリームだった。

 レギュラーツアーの男女を合わせて、日本選手のメジャータイトルは、1977年に全米女子プロ選手権を制した樋口久子以来2人目。米シニア9勝の青木功もなし得ていない偉業だ。

 大阪府茨木市出身。10歳からクラブを握った。76年、日本ジュニア中学の部で優勝。茨木市立豊川中を卒業後、プロを目指した。82年にプロテスト合格。レギュラーツアーでは90年、関西プロで初優勝。93年、NST新潟オープンで2勝目を挙げた。

 身長は167センチと小柄。「体が小さくても、通用することを感じてくれたら幸せ」と言う。得意のドライバーは正確無比。レギュラーツアーでは7度、フェアウエーキープ率1位に輝いている。

 あの全米プロシニアから2年。浪速のいぶし銀、53歳の井戸木は変わらずに奮闘を続けている。幾多の激闘の中で磨き抜かれた技と経験。「ドッキー」の愛称で親しまれる関西の人気者が、大会を盛り上げる。

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