みなみ6打差逆転V!五輪会場で魅せた

 「日本ジュニア選手権・最終日」(22日、霞ケ関CC=パー72)

 女子の15~17歳の部は、6打差の2位から出た仁川アジア大会代表の勝みなみ(鹿児島高)が67で回り、通算10アンダーで初優勝した。女子ツアー最年少優勝記録を持つ16歳の勝は、17番のバーディーで前日までトップの畑岡奈紗(茨城・翔洋学園高)を逆転。2020年東京五輪の会場となるコースで勝ち、五輪への夢を膨らませた。男子(7053ヤード、パー71)の15~17歳の部は片岡尚之(北海道・札幌光星高)が通算11アンダーで制した。

 炎天下でとびっきりの笑顔を輝かせた。4月にツアーを15歳で制しても、ずっと取りたかったタイトルだった。「泣きそうです。泣きそう。プロで優勝したのもうれしかったけど、ジュニアアマの最高峰で勝てた」と喜びをかみしめた。

 6打差をつけられていても諦めてはいなかった。前半を2バーディー、ノーボギー。スコアを伸ばせなかった畑岡を徐々に追い詰めた。後半11番(パー4)のバーディーで3打差、パーセーブした12番(同)は畑岡がボギーで2打差。背中が見えてきた14番(パー5)が流れを呼ぶポイントになった。

 第2打を左の林に打ち込んだが「上空の枝の間に空間があったのでそこを狙った」。残り155ヤードから7番アイアンで約8メートルに3オン。これをねじ込み窮地から一転、1打差に迫った。勢いに乗ると17番(パー4)はボギーの畑岡に対し、1・5メートルのバーディーパットを沈めて一気に逆転。18番もスコアを伸ばし、6バーディー、1ボギーの67でフィニッシュした。

 日本ジュニアは初出場の2011年が12~14歳の部3位、12年は同4位、13年は同5位と順位を落としていたが「国際試合やプロの試合に出させていただき、メンタルが強くなったと思う」と自己分析。20年東京五輪の会場となるコースで「まだ先だけど、ここで勝てたのは本当に自信になった。五輪でもやれると思いたい」と夢を膨らませた。不振だったドライバーも復調気配。日の丸を背負う9月3日開幕の世界女子アマチュアチーム選手権(長野)、アジア大会を前に収穫の多い大会となった。

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