みなみ4位浮上“みなみおろし”吹いた

 「サントリーレディース・第2日」(13日、六甲国際GC)

 4月にツアー最年少優勝を果たしたアマチュアの勝みなみ(15)=鹿児島高1年=が7バーディー、1ボギーの66で回り、通算5アンダーで、49位から4位に浮上した。勝と並び、首位と3打差の4位に森田遥(17)=高松中央高3年=と、佐々木笙子(18)=兵庫・クラーク記念国際高3年=のアマ勢ら6人がつけた。単独首位は68をマークし、通算8アンダーとしたイ・ナリ(25)=韓国。

 熱血虎娘が、甲子園球場を望む六甲山で“みなみ風”を吹かせた。最終18番、残り132ヤードの第2打、9Iでピン右5メートルに付けるとバーディーパットをねじ込んだ。49位から4位への急浮上に笑みがこぼれた。

 前日はパットが不調でバーディーを1つしか奪えなかった。「入らなすぎた。入らなかった分は、あしたにとっておいたんだ」‐。眠りにつくと、その通り“入る日”はやってきた。3番、10メートルを沈めて乗ると、7バーディーを量産した。

 5月のワールド・サロンパス・カップでも82と出遅れたが、2日目に10バーディー、3ボギーの65をマーク。巻き返しは、勝のお家芸だ。

 首位と3打差のV圏内にも「あしたはあしたの風が吹く」と言ってのけた。ラウンド中、六甲おろしを口ずさむ筋金入りの虎ファンは、目を輝かせながら「甲子園に行きたい」と繰り返した。阪神は遠征中のため、聖地観戦はお預けだが、コースに吹き抜ける“六甲おろし”が、史上初のアマ2勝目を後押しする。

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