鈴木2位に笑顔「心地よく滑れた」
「フィギュアスケート・NHK杯」(8日、国立代々木競技場)
男女のショートプログラム(SP)などが行われ、女子は鈴木明子(28)=邦和スポーツランド=が66・03点で2位につけた。
万感の思いを込めて舞った。今季を現役ラストシーズンと位置づける鈴木は「このプログラムを日本で滑るのが楽しみだった。心地よく滑れて、お客さんに感謝したい」と笑みを浮かべた。降り注ぐ拍手を受ける表情が輝いていた。
冒頭の3回転‐3回転は「着氷時に沈み込みすぎた」と3回転‐2回転に変更。トリプルフリップにも減点がついたが、そこから「自分が表現したいことを描いて滑ることができた」と立て直し、後半のステップとスピンで加点を得た。「自分のスケート人生を表現する」というテーマで選んだプログラム、『愛の賛歌』。スケート愛を貫く鈴木は、自身初のGPシリーズだった5年前と同じ代々木のリンクに成長した姿を刻み、フリーでの逆転を狙う。

