遠藤が初のストレート給金「僕は無理だなと思っていた」 １場所での幕内復帰へ弾み「これ以上ない成績。それはそれでよかった」
「大相撲夏場所・８日目」（１９日、両国国技館）
十両遠藤（追手風）が８連勝。自身初のストレート勝ち越しを決めた。
幕内時疾風に右上手を引かれる苦しい体勢。寄り立てられた土俵際で粘り、最後は執念の下手投げで逆転した。
最後は投げにいった左腕を抜いて体を半回転する巧みな動きでつかんだ白星。「なんでできたんでしょうね。たまたまです」としつつ「調子とかは別にして、これ以上ない成績で（中日まで）こられたので、それはそれでよかった」と前向きに受け止めた。初のストレート給金については「僕は無理だなと思っていた」と、ひょうひょうと話した。
今場所は８年ぶりの十両。１場所での幕内返り咲きに期待がかかる。「そういう気持ちがあったらいいんですけど、気持ちはどうこうならないから難しいんですよ」。あくまで淡々とした姿勢を崩さないベテランは「とりあえずまた明日土俵に立てるように。明日だけじゃなく相撲をとれるようにしっかり準備して」と後半戦を見据えた。
