場内騒然の珍事 大関豊昇龍、異例の立ち合い80秒間手をつかず注意 「熱くなった」と釈明 行司困惑「手をついて」促しも 無傷5連勝も立浪親方「指導しときます」

 「大相撲九州場所・5日目」(16日、福岡国際センター)

 大関・豊昇龍と前頭四枚目・豪ノ山の取り組みで場内が騒然となった。待ったなしの状況となったが、豪ノ山が右手をついている状態で、豊昇龍がまったく手を下ろさず、じっと豪ノ山をにらみ続けた。行司が「待ったなし」、「手をついて」とうながしてもまったく手を下ろさないまま、80秒間が経過し、豪ノ山がたまらず立ち上がって、仕切り直しとなった。この際、豊昇龍は土俵下の審判部から注意を受け、小さく頭を下げた。

 再度待ったなしで仕切り直したが、これも立ち合いがなかなか合わず。ようやく立ちあうと立ち遅れて、豪ノ山に押し込まれたが、なんとか反撃して押し出しで5連勝を飾った。

 NHKで解説を務めた師匠の立浪親方も「まあしかし、立ち合い手をつかないのはよくないですね。帰ったらちょっと指導しときます。気合い入りすぎたのかどうなんでしょう」と、困惑した様子で語った。

 取組後、豊昇龍は審判部から呼び出しも受けた。報道陣の取材には、相手と合わなかったことから「熱くなった」と釈明。立ち合いは相手が手をついてからの意識か問われ、「相手の考えてることは分からない。自分のことをしっかり考えて」と語った。

 対戦相手の豪ノ山はじらされた感じがあったか問われ、「ないです」と否定。「合わなかったので」と、言葉少なだった。

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