霧馬山“いきなり出稽古”も充実22番「頑張った後にやる気出る」師匠に促され荒汐部屋に急行

 綱打ちした綱を締めた鶴竜親方(右)と並ぶ霧馬山
 阿炎(左)と申し合いをする霧馬山
 若元春(背中)と申し合いをする霧馬山
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 大相撲春場所で初優勝した関脇霧馬山(陸奥)が19日、東京都中央区の荒汐部屋へ出稽古し、小結若元春、幕内阿炎らと申し合いを行った。22番とって13勝9敗。最後は若元春と続けて13番とるなど「まあ、頑張りましたね」と、充実感をにじませた。

 実は、いきなりの出稽古だった。この日は6月3日に引退相撲を控える部屋付きの鶴竜親方(元横綱)の綱を新調する綱打ちに参加するつもりだった。朝になってから、師匠の陸奥親方(元大関霧島)に促されて一緒に荒汐部屋へ急行。終盤はゲキを飛ばされながら、懸命に申し合いをこなした。

 思いもよらない展開に戸惑いながらも「(しんどい時に)我慢して稽古したので、そこからやる気が出てくる。ここで頑張った後にやる気が出るので」と前向き。甘えを許さない師匠の指導にも「そのおかげでここにいる。あまり厳しいと思ったことがない。やっぱりやらないとダメなので」と、納得の表情を浮かべた。

 稽古後は部屋に戻り、綱打ちを見守った霧馬山。「みんなにやってもらいたいなと思った。(自分も締めてもらえたら)そしたらいいなぁと」と、笑顔で未来を思い描いた。まずは大関とりがかかる夏場所(5月14日初日、両国国技館)へ「しっかりやっていきたい」と、稽古漬けの毎日を過ごしていく。

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