大相撲で歴代最多４５度の優勝を誇り、２０２１年秋場所後に現役を引退した元横綱白鵬の宮城野親方（３７）の引退相撲が２８日、東京・両国国技館で開催され、満員の観衆を前に最後の横綱土俵入りを披露した。長男と最後の相撲を取り、断髪式では涙を拭う姿も。サイドを刈り上げた新たな髪形となった親方は、横綱・大関を育てて角界に恩返しすることを誓った。

　宮城野親方とかねてより親交があるＸ　ＪＡＰＡＮのＹＯＳＨＩＫＩが、同親方の門出を祝った。両国国技館での断髪式、その後都内のホテルで行われた襲名披露パーティーに出席した。

　パーティー開式前に同親方とツーショットで会見したＹＯＳＨＩＫＩは「ツアー中でたまたま空いていて」とタイミングを喜び、「素晴らしい門出に招いて頂いて感謝しています。人の髪を切ったのは人生で初めてです」と笑顔を見せた。

　親方の「今はサッパリしたけど、まげは体の一部だったので、寂しさがある」という発言に対し、ＹＯＳＨＩＫＩは「目覚めて『あれ？なくなってる？』と思うかも」と断髪後初の朝を迎える親方の姿を想像していた。

　新たな道を歩む親方へ「以前からどのように相撲を盛り上げていくかを大きな視野で考えていて、相撲協会を引っ張っていける存在なんだなって。もっと世界で相撲が広がればと思う」と今後の活躍に期待を寄せた。