八角理事長「再び変更の可能性ある」2週間延期発表の大相撲は無観客、中止も

理事会と師匠会を終えて会見する八角理事長=両国国技館(撮影・西岡正)
3枚

 日本相撲協会は3日、臨時理事会を開き、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大相撲夏場所(両国国技館)の日程を2週間延期することを決議した。5月10日初日、同24日千秋楽を、同24日初日、6月7日千秋楽に変更。また名古屋場所も7月5日初日、同19日千秋楽から同19日初日、8月2日千秋楽に延ばした。理事会後の師匠会で全師匠に伝えられた。

 日程を延期しただけで、本場所の開催可否は決まっていない。通常開催、春場所同様の無観客開催、中止、規模縮小しての開催など、今後の状況を見て、あらゆる選択肢を検討し判断していく。

 八角理事長(元横綱北勝海)は会見し「通常開催を目指しながら、縮小開催か無観客、中止を含め、柔軟に対応していく。再び変更の可能性があることをはっきりと申し上げたい」と説明した。

 政府が非常事態宣言を出した場合に関し、芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「無観客、縮小した状況にはなりえないと考えている」と見解を述べ、中止が現実味を帯びる。同宣言が出た場合、緊急理事会を開き、「方向性を決める」とした。

 ただ、開催可否を判断するリミットなど今は未定。「開催に向けて進めていくが、現状では雲をつかむ状況」と、話した。

 4月27日に番付発表は予定通り行う。4日から発売予定だった入場券を含め、すべてが未定。プロ野球、Jリーグなど他のスポーツ競技の状況も見て、対応するしかない。

 協会員には春場所後も不要不急の外出は禁止するよう伝達されている。本場所まで異例の調整となる力士に対し八角理事長は「力士は常に精進するもの。普段とは違う状況下でストレスがたまらないよう師匠には工夫をしてもらって。この状況下で精進していってほしい」と求めた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス