朝乃山が秋場所での逆襲誓う「この番付から落ちて下で取るのは嫌」
大相撲夏巡業が11日、仙台市で行われ、富山の人間山脈こと幕内朝乃山(25)=高砂=が“山の日”に秋場所(9月8日初日、両国国技館)での逆襲を誓った。
今巡業は積極的に申し合いに参加し、連日、番数を重ねている。前日、この日と指の負傷があり、申し合いは回避したが、12日から再開する予定だ。
「この番付から落ちて下で取るのは嫌。時代が変わっていく、その中に入れるようにしたい」と、番付アップへ意気込んだ。
夏場所で優勝し、迎えた先場所は7勝8敗と負け越し。初の上位総当たり戦であと一歩、力が及ばなかった。師匠の高砂親方(元大関朝潮)からは「優勝した時よりアゴが上がっている」と指摘された。
「アゴが上がれば相手との距離ができる。だからはたかれる」。今巡業では、ひたすら前に出る圧力を磨いている。「自分から圧力をかけないと上位では勝てない。自分のいいものを高めていく」。来場所も上位総当たりの地位で踏みとどまるのは確実で、進化した姿を見せる。