御嶽海、稀勢の里との三番稽古で1勝5敗「体力負け」
大相撲の夏巡業が14日、岩手県奥州市で行われ、先場所初優勝を果たした関脇御嶽海(25)=出羽海=が横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=の三番稽古相手に指名され、1勝5敗だった。
突然の大役指名に力は入った。先場所制した鋭い立ち合いで全力で当たり、押し込んだ。圧力、重さで一気に持っていけず、逆転を食らったが、横綱相手に十分に力は見せた。右からのおっつけで相手得意の左を封じて押し切った相撲は成長の証(あかし)だった。
「こっちはいっぱいいっぱいでやっている。胸を貸していただいて良かった。立ち合いは負けていなかった。体力負け。反応は良かった。(自分の)腰がまだ高い」と反省と収穫を振り返った。
この日から同じ出羽海一門の大関栃ノ心(春日野)が巡業に合流。朝稽古では初優勝を祝福された。初優勝から大関とりを果たした一門の先輩の姿は何よりの目標になる。
来場所、大関とりに挑む御嶽海は「自分も同じように上がれれば」と気持ちを高めた。