左大胸筋の負傷などで７場所連続休場している大相撲の横綱稀勢の里（３１）＝田子ノ浦＝が１７日、徳島市の徳島文理大で合宿を打ち上げた。最後も大関高安（２８）を相手に連日の三番稽古を行い、８勝３敗で３日間の合宿を締めた。

　同大体育館の２階に土俵が作られ、この日は地元の観客１８００人が詰めかけた。３日で合計３８００人が大挙集結。「良かった。いろいろとプラスになった。手応えある。体作りもできた」と、充実。

　師匠の田子ノ浦親方（元幕内隆の鶴）は「体も動いてきた。１００％じゃないけど。とりあえず体を慣れさせないと。場所から離れているし番数も増やして行ければいい。本人と話して『良くなってきている』と言っていた。自信を付けないと」と話した。

　出場なら進退のかかる名古屋場所（７月８日初日、ドルフィンズアリーナ）。横綱は今後の予定に関し「まだ分からない」とした、患部の治療、強化と並行し調整していく。