鶴竜、稀勢の里を寄り切るも複雑な表情「当たった瞬間に力が抜けていた」

 「大相撲春場所・14日目」(25日、エディオンアリーナ大阪)

 13日目に左肩周辺を負傷し、休場濃厚と思われた新横綱の稀勢の里(30)=田子ノ浦=が、横綱鶴竜(31)=井筒=戦に強行出場。痛みに顔をしかめ、力なく寄り切られ、2敗目を喫した。2場所連続2度目の優勝へ、1敗を守った大関照ノ富士(25)=伊勢ケ浜=を1差で追う展開になり、直接対決となる千秋楽への出場も明言した。勝てば優勝決定戦へ、負ければ照ノ富士の11場所ぶり2度目の優勝が決まる。

 稀勢の里を寄り切った鶴竜は複雑な表情だった。「こんなにやりづらいものはないですね。変な気持ちを持たずに、土俵に上がったら自分の相撲を取ることに集中した」と振り返った。

 相手の状態については「当たった瞬間に力が抜けていた」と話した。自身もけがに苦しんだ過去に触れながら「だからこそ嫌な気持ちだった。でも、自分も同じ立場だったら出たかもしれない。優勝の可能性があるわけだからね」と理解を示した。

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