本田真凜 卒業式出られないけど…連覇でジュニア卒業だ

 フィギュアスケートの本田真凜(15)=関大中=が13日、2連覇の懸かる世界ジュニア選手権(15日開幕・台北)に向け、関西空港から出発した。平昌五輪シーズンとなる来季、シニア転向を見据えるニューヒロインは、連覇でのジュニア卒業に自信を見せた。

 ピンクのセーターに、花びらをモチーフにしたネックレスと、季節を先取った装いで空港に現れた真凜が、力強く手応えを口にした。「完ぺきではないけど、やれることはやってきた。去年より練習はしてないけど、自信はある。いつも自信があるときはいい演技ができるので」。弾けるような笑顔が、不安のない証だった。

 この1年で積み上げてきたものに、自信がある。世界ジュニア女王の看板を背負った今季、序盤はなかなか試合で勝ちきれない時期が続き、目標にしていたジュニアGPファイナルはインフルエンザで欠場と苦しい時期もあった。

 しかし、12月の全日本選手権でシニアの強豪を相手に4位に食い込むと、17年初戦となった2月の全国中学大会ではきっちり優勝。上り調子で大会を迎える。全中後は、米国でSP「スマイル」の振り付けの手直しを行うなど、プログラムの完成度を高めてきた。元世界王者のパトリック・チャン(カナダ)や、女子のトップ選手グレーシー・ゴールド(米国)と同じリンクで練習し「すごく勉強になった」と、ジャンプやスケーティングの面でもどん欲に学び取ってきた。

 五輪シーズンとなる来季は、シニア転向を視野に入れており、これがジュニアとしての最後の大会となる可能性もある。今大会期間中に行われる関大中の卒業式には出席できず「小学校の時も試合と重なって出れなかった。だから卒業式には出たことがないんです。同じ学校に上がる(関大高)けど、違う高校に進む友達もいるので、最後に会えないのは寂しい」と残念そうに話したが、今は夢に向かって真っ直ぐ突き進むだけ。

 「みんなすごく応援してくれている。その分、いい結果を報告したい。それが1番、自分ができることだと思うので。もう1回勝って締めくくって、シニアに上がりたい」。1年間の成長を示す最高の演技が、未来を切り開く“卒業証書”になる。

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