沙羅遠い50勝目 日本開催W杯で初V逸
「ノルディックスキー・W杯ジャンプ女子」(21日、クラレ蔵王シャンツェ)
個人総合2位につける伊藤有希(22)=土屋ホーム=が1本目で100メートルを飛び、首位に立つと、2本目も94・5メートルでまとめ、合計227・0点で前日に続きW杯2連勝、通算3勝目を挙げた。通算50勝目に王手をかけている個人総合トップの高梨沙羅(20)=クラレ=は1本目99・5メートル、2本目94・5メートルで226・2点の2位。わずか0・8点差で敗れ、4試合ぶりの優勝はならなかった。
これまで当たり前のように立っていた表彰台の頂上が遠い。高梨は伊藤に0・8点及ばず2位に終わった。節目の50勝に王手をかけてから、まさかの4戦連続V逸。日本開催のW杯で未勝利に終わったのは初めてで「日本で50勝したかった。焦りがあったかも。残念」と、肩を落とした。ただ、ジャンプの調子を戻してきており「次に繋がる」と28日からのルーマニアでのW杯に向け、前を向いた。