羽生 大谷、萩野ら“黄金世代”への思いとライバル心「実力的に自分が1番低い」

 フィギュアスケートのGPファイナル(仏マルセイユ)で前人未踏の4連覇を達成した羽生結弦(22)=ANA=が13日、成田空港に帰国した。まだ5連覇の懸かる全日本選手権(22日開幕・大阪)を残すが、今年スポーツ界を席巻した同じ94年生まれのプロ野球の大谷翔平(22)=日本ハム=、競泳のリオデジャネイロ五輪金メダリストの萩野公介(22)=東洋大=らへの熱い思いを語った。

 「なんで言えばいいかな。この世代の活躍はすごく頼もしいというか、僕もこの世代で誇らしい。94年世代の方々で、大谷選手もいるし、五輪金メダルをとった萩野さん、瀬戸さんもメダルとっている。そういった世代に生まれて、勇気をもらっています」。

 2016年は、まさに羽生の世代の年と言ってもいい1年だった。プロ野球では大谷が投打の“二刀流”で大活躍。日本ハムを日本一に導き、MVPも獲得した。広島カープの鈴木誠也も流行語大賞にもなった「神ってる」活躍でチームのリーグ優勝に貢献した。リオデジャネイロ五輪では競泳男子400メートル個人メドレーで萩野公介が金メダルを獲得。同じく94年生まれの瀬戸大也が銅メダルに輝いた。

 今年1月の表彰式で羽生と同じ壇上に上がった大谷は「僕たちは『羽生くん世代』」と話していたが、羽生自身の思いは違った。「実力的には自分が一番低いなと感じています」-。14年のソチ五輪で金メダルを獲得。同世代の中では一足先に世界に名を売ったが、決して満足はしていない。「五輪が時期的に早かっただけ。五輪でもまだまだ実力は足りなかった。金メダルへの実力が足りなかったという意味ではなくて、自分自身の限界値からみた実力がまったく足りなかった」。

 GPファイナル4連覇という前人未踏の偉業を成し遂げても、同世代の限界に挑戦する姿が、さらなる活力を与えてくれる。そして、謙虚すぎるように聞こえる言葉は、自らの無限の可能性を信じているからこそ。「皆さん、(球速)165キロとか、世界新とか本当に狙っている方々。僕もその世代で飲み込まれないように、台頭できるような結果を残していきたい」。胸を躍らすライバル心が、羽生をさらに進化させる。

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