錦織、棄権の理由は臀部 「受け入れられない」痛みは「急にきた」

 「男子テニス・楽天ジャパンオープン・第3日」(5日、有明テニスの森公園)

 シングルス2回戦で、第1シードで世界ランキング5位の錦織圭(日清食品)が同34位のジョアン・ソウザ(ポルトガル)と初対戦。第1セットの第3ゲームに臀部(でんぶ)を痛め、第8ゲーム途中で棄権した。

 絶好調からいきなり暗転した。最初のゲームからブレークに成功した錦織は、3-0とリードしたところで左の腰周辺を抑えた。「徐々にではなく、どこかのショットで急に痛めた」。メディカルタイムアウトを取り、コート上にうつ伏せや横向きになり、トレーナーから腰の付近の治療を受けたが、回復しなかった。

 再開後の第4ゲームは錦織がキープして4-0としたが、ソウザのショットを追えなくなり、4-3で迎えた第8ゲームの途中で棄権を申し入れた。「痛みが引かなかったので、やめることにした」。前兆がなかっただけに、「まだ悔しい気持ちもないし、信じられない。急にきた痛みなので、まだ受け入れられない」とぼうぜん状態で話した。

 今年は8月にリオ五輪で銅メダル、全米4強、デ杯ワールドグループ入れ替え戦で残留を決めるなどフル回転で活躍し続けた。今大会には約2週間空けて臨んだものの、疲労は蓄積していた。

 10日からはマスターズ上海大会、スイス室内(バーゼル)、マスターズ・パリ大会に出場を予定しているが、「臀部(でんぶ)がこんなに痛みが出たのは初めて。検査して回復具合を見ないと、来週も(出場可否は)想像がつかない」と不安を吐露した。11月には最終戦となるツアーファイナル(ロンドン)も控えるだけに、「来週はどうにかしてでも出たい。回復を見てから判断する」と意欲を見せた。

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