羽生今季初実戦へ 大技・4回転ループ鮮やか着氷 じん帯損傷も問題なし

 フィギュアスケート男子のソチ冬季五輪金メダリスト、羽生結弦(21)=ANA=が9月30日(日本時間10月1日)からモントリオールで行われるオータム・クラシックで今季初の実戦に臨む。2018年平昌五輪のプレシーズンで、第一歩を踏み出す羽生は「試合は課題もたくさん見えてくるし、自分が成長できる場。一つ一つ丁寧に考えて滑りたい」と意気込みを語った。

 ショートプログラム(SP)を翌日に控えた29日の公式練習では、今季から取り入れる大技の4回転ループなど3種類の4回転ジャンプを鮮やかに着氷した。SPとフリーの両方に組み込む4回転ループの仕上がりについては「自分がこうやればできる、というイメージ通りにやれている感じがある」と自信をのぞかせた。

 オフに治療した左足甲のじん帯損傷についても「体はケアをしているし、問題はない」と心配を打ち消した。最高難度の演技構成でSP、フリーともに自身が持つ世界歴代最高得点更新に挑むシーズンとなる。「すべてのジャンプ、すべてのエレメント(要素)で質の高いものを目指す」と誓った。

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