稀勢の里早くも2敗 初日に続く平幕戦黒星、友綱審判長「相撲内容が悪すぎ」

栃ノ心に渡し込みで敗れた稀勢の里=両国国技館(撮影・棚橋慶太)
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 「大相撲秋場所・3日目」(13日、両国国技館)

 3場所連続の綱とりに挑戦している大関稀勢の里(30)=田子ノ浦=は平幕の栃ノ心に渡し込みで敗れ早くも2敗目を喫した。初日の隠岐の海に続き平幕相手に2敗は印象も悪く、悲願の綱とりが崖っぷちに追い込まれた。

 重い、重い2敗目だった。稀勢の里は立ち合い栃ノ心に左に変化され、体が泳いでしまった。何とか踏みとどまって振り向きざま反撃に出ようとしたが、時既に遅し。相手に一気に攻め込まれ、最後は左の渡し込みでトドメを差された。

 支度部屋では無念の思いを隠せなかった。報道陣に「変化は頭にあったか?」と聞かれ「うーん…」。しばらく時間がたってから「うーん、落ち着いていけばよかったんですけど」と言葉を絞り出すのがやっとだった。

 3日目にして平幕相手に2敗。昇進条件は初優勝で数字上の可能性は消えていないが、土俵下で見守った友綱審判長(元関脇魁輝)は「(綱とりの)話題がなくなったね。確率的には10%くらい残っているが、相撲内容が悪すぎ」と一刀両断。相撲人生をかけた勝負の場所が終わるには、早すぎる。

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