白鵬が写真で語る“千代の富士の強さ” 胸の傷隠して撮影

 大相撲の横綱白鵬が2日、自身のブログを更新し、7月31日に亡くなった元横綱千代の富士の九重親方をしのんだ。最後に会ったという今年の春場所前に撮影した写真を紹介し、胸の傷を隠し、弱い姿を見せまいとする姿勢に「横綱の中の横綱」を見た、とつづった。

 九重親方の訃報に際し、「北の湖前理事長の他界に続き、千代の富士・九重親方の突然の訃報を聞きました。偉大な昭和の大横綱が後を追うように亡くなったことは本当に悲しくて、寂しいです」とあらためて哀悼の意を表した。

 最後に九重親方に会ったのは今年の春場所前だったと振り返り、「風呂上がりの時に親方一緒に写真撮りましたね」との言葉とともに、1枚の写真を掲載した。

 稽古後の白鵬と、タオルを体に巻いた九重親方との2人での写真。親方は左手を胸に当てるようなポーズをとっていた。白鵬は「胸に大きな傷がありましたけど、写真を撮るとき隠しましたね。自分の弱いところは見せない。本当に横綱の中の横綱だとその時に確信いたしました」と、徹底して自分の弱さを見せない親方の姿に敬服した。

 現在は192センチ、155キロの堂々たる体格の白鵬だが、入門当初は体が細く、無理にちゃんこを食べ、戻してしまわないように体を横にしないで寝ていたという逸話がある。そんな下積み時代に、力士としては細い体で巨漢力士を撃破する千代の富士のビデオを見ていたという。

 05年のラスベガス公演では、「もう少し体が出来たら強くなるぞ」と大関昇進前の自分に声をかけてもらったという。その目の確かさも、白鵬自身が体現した形となった。

 現在、通算997勝の白鵬は、千代の富士が打ち立てた1045勝の数字を挙げ、「親方が打ち立てました。この記録に近づき、そして親方の凄さを改めて日本中に感じさせ、1045勝の記録を抜く事が親方への恩返しじゃないかと思っております」と、誓った。最後に、「千代の富士の後に千代の富士なし。悲しいです。親方 ありがとうございました」とあまりにも偉大な先輩の死を悼んだ。

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