華やかなバド日本のエース桃田が…

 バドミントン男子シングルスでリオデジャネイロ五輪の金メダル候補と見られていた世界ランク2位の桃田賢斗(21)と、12年ロンドン五輪代表の田児賢一(26)=ともにNTT東日本=が、東京・錦糸町の違法カジノ店で賭博をしていたことが7日、分かった。店側の6人が逮捕されており、反社会的勢力とのつながりもあった。五輪出場権獲得が確実な状況だった桃田のリオ出場は絶望的となった。両選手は8日に記者会見する。

 桃田はリオ五輪のメダル有力候補。華やかな振る舞いで知られた若き日本のエースだ。

 香川県出身。小学生日本一になった後、スポーツ強化に乗り出して生徒を集めていた福島県と同県富岡町によるプログラムに応募し、親元を離れて中高一貫の環境で「世界一」を目指してきた。

 元インドネシア代表のプロコーチの下でプロ精神を吸収し、派手なプレーや言動でファンを魅了する選手像を求めるようになった。アクセサリーや髪形にも気を配るのは「もし僕がバドミントンでお金持ちになれたら、憧れて後を追う子が出てくるはず」との思いからだという。

 東日本大震災が発生した11年3月11日は武者修行先のインドネシアに滞在。第二の故郷の惨状に心を痛めた。五輪での目標は、メダル獲得だけではなかった。「僕が勝てば世界の人が富岡を知る。活躍することは(被災地にとって)無意味じゃない」と話していた。

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