羽生貫禄デモ また出るか“世界最高”

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(25日開幕・札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 24日は公式練習が行われ、NHK杯、GPファイナルと世界新記録を連発している男子の羽生結弦(21)=ANA=は、変わらぬ好調ぶりを披露。王者の貫禄を見せつけ、4連覇を狙う。

 4連覇はもちろん、注目されるのは“次はどんな得点をたたき出すのか-”。そんな別次元の重圧を背負いながらも、羽生が貫禄のデモンストレーションを見せた。フリー「SEIMEI」の練習では、冒頭の4回転サルコー、4回転トーループと軽やかに成功。演技後半の4回転-3回転の連続ジャンプもしっかり決め、変わらぬ好調ぶりを示した。

 ハードな日程が続く中での年内最終戦となったが、疲れは感じさせず「短い間隔で試合が続いているけど、いいイメージを持ちやすい。楽しみながらしっかりやりたい」と、力を込めた。

 穏やかな笑みをたたえながら語る姿には、確固たる自信がみなぎる。ここ2戦は“神の領域”ともいえる完璧な演技が続く。11月のNHK杯で圧巻の演技を見せ、SP、フリー、総得点と3つの世界記録を樹立。その2週間後のGPファイナルではさらに神がかった演技を見せ、SP110・95点、フリー219・48点、総得点330・43点と異次元の得点まで引き上げた。

 今大会は国内大会のため参考記録となるものの、勢いに乗っている羽生が、さらなる高得点をマークする可能性は十分にある。

 「高橋(大輔)選手が引退し、町田(樹)選手もいない」。もはやライバル不在の中で迎える全日本には「違った緊張」があるという。突き動かすのは“絶対王者”としての使命感。GPファイナル3位の宇野ら下の世代からの成長株もいるが「宇野選手はどんどん上がっていけると思いますけど、僕は僕でどんどん上がっていけると思う。自分がトップを張っていくという重圧をかけながらやる」と、キッパリ言ってのけた。

 2015年最後の大会。日本中の期待に応える準備はできている。

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