真央、今季のテーマは「自分を極める」

 10月下旬に開幕するフィギュアスケートのGPシリーズに向けた発表会見が4日、都内で行われ、競技復帰を果たした元世界女王の浅田真央(25)=中京大=らが出席した。前日のジャパンオープンで好演技を見せ、復活を印象付けた真央は、今季のテーマを「自分を極める!」に設定。08-09年シーズン以来7季ぶりにショートプログラム(SP)に連続3回転ジャンプを入れる構想も明かした。

 553日ぶりの実戦で得た手応えが、その飽くなき向上心にさらに火をつけた。トリプルアクセルを決めるなど復活の舞を披露したジャパンオープンから一夜。2季ぶりに参戦するGPシリーズの会見に臨んだ真央が、今季のテーマとして選んだのは「自分を極める!」だった。

 前日は現世界女王のトゥクタミシェワ(ロシア)、全日本女王の宮原知子(関大高)を上回り、いまだ力が世界トップレベルにあることを示した。「周りのレベルについていけるか不安だったけど、初戦を終えてそれをクリアして(目標を)考えた。今ある自分の技を1つ1つ極めて、さらにレベルアップしたい」。まだ大会や結果の目標は決めていない。そんな中で、まるで“求道者”のような目標を挙げた。

 それは今季のSPのジャンプ構成にも表れた。「トリプルアクセル、3回転フリップ-3回転トーループ、3回転ループで練習しています」。実に7季ぶりとなるSPでの連続3回転への挑戦を明言。さらにセカンドジャンプをループから苦手のトーループにしたことにも、“フィギュア道”を極めんとする姿勢がうかがえた。

 GP初戦は11月の中国杯(北京)。「復帰して良かった」-。笑顔とともにこぼれた言葉に、確固たる自信がにじみ出た。

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