勢、平幕Vへ10勝目 1敗をキープ
「大相撲秋場所・11日目」(23日、両国国技館)
平幕の勢が蒼国来をはたき込みで破り、ただ一人の1敗をキープするとともに2桁の10勝に到達した。左肩の負傷から復活した元小結の実力者が、全勝の大関照ノ富士を追う。2敗は横綱鶴竜、平幕の豊ノ島の2人。大関稀勢の里は宝富士を下して勝ち越した。
体が自然に動いた。勢は過去2戦2敗と分が悪い蒼国来に対して、右を固めて当たり、得意の右四つに組み止めようとした。だが警戒する相手に動き回られて、まわしをつかめない。それでも絶対に慌てず、蒼国来が腕をたぐりにきたところをタイミングよくはたき込んだ。5月の夏場所以来、幕内では5回目の2桁勝利。11日目での到達は最速だ。
「我慢して落ち着いて相撲が取れました。2桁?毎日力を出し切った結果ですから」と積み重ねであることを強調する。左肩の負傷に苦しんだ名古屋場所は2勝13敗と不本意な成績に終わり、夏巡業を休んで治療に専念した。心配した知人や友人から多くの連絡があったという。「いい時もあれば、悪い時もある。先場所のケガしたのも自分なら、いま2桁勝ったのも自分。先場所があったから今場所があるんです」と苦しかったことを思いながら話した。
連勝が続いている3日目から験担ぎでヒゲを伸ばし、髪は洗っていない。「少し頭がかゆくなってきました」と笑わせた。取組後は、伊勢ノ海部屋の周辺を約1時間ウオーキングか自転車でクールダウンするのを日課にする。全勝の照ノ富士にどこまでついていけるか。勢が無欲でV争いを盛り上げる。





