男子初のシンクロ代表選手が誕生へ

 世界水泳選手権(7~8月・ロシア)の新種目で、男女が組むシンクロナイズドスイミング混合デュエットの代表選考会が15日、東京都内で行われ、男子は、ドラマ版「ウォーターボーイズ」に出演経験も持つ安部篤史(32)=トゥリトネス水泳部=が77・167点で5人中1位になり、男子選手としては初の代表入りが有力となった。

 「オペラ座の怪人」の曲に合わせて演技した安部は、水中から飛び出る高さが別格だった。自身は「ミスもあったので、50点くらい。技術もスタミナも課題は山積み」と満足しなかったが、国際水連非公認ながらメンズ・カップで2009年、11年と世界制覇した実力を見せつけた。

 埼玉栄高校3年までは競泳の選手だったが、映画「ウォーターボーイズ」(01年公開)を見てシンクロを始め、ドラマ版では「1」に出演、「2」で演技指導もした。公式大会出場の夢がかなうところまできてホッとした表情を浮かべた。

 女子は1度引退していた足立夢実(26)=国士舘シンクロク=が86・500点で1位となった。水連の選考会議を経て、23日にも正式発表される。

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