41歳の葛西が3位、最年長表彰台

 「ノルディックスキー・W杯ジャンプ・男子個人第6戦」(15日、ドイツ)

 葛西紀明(41)=土屋ホーム)が3位に入り、2010年1月の札幌大会での2位以来、4シーズンぶりに表彰台に上がった。国際スキー連盟(FIS)によると、09年3月に当時38歳4カ月のW杯史上最年長で優勝した岡部孝信(雪印メグミルク)を抜く表彰台の最年長記録。葛西は1回目に139・5メートルで2位につけ、2回目は137・5メートルを飛んで合計292・0点とした。

 FISの資料でこれが個人433戦目と、誰よりも多く戦い「レジェンド(伝説)」と紹介される大ベテランにまた一つ勲章が加わった。葛西は09年3月に岡部が38歳4カ月で達成した史上最年長優勝記録の更新の手応えもつかみ「この調子を維持して(年末年始の)ジャンプ週間で狙う」と意気盛んだ。

 昨季終盤に2度、4位に入り「世界で戦える」と自信を深めて今季を迎えた。第2戦で5位、第4戦で4位、第5戦で6位と、ついに41歳6カ月の最年長表彰台をつかんだ。

 記者会見では海外メディアから質問が相次いだ。「なぜその年齢で飛べるのか」との問いに「体調管理のたまもの」と答えた。遠征先には常に同じ体重計を持ち込んで、正確に自分の体調を把握するなど細かな努力を怠らない。

 優勝すればW杯通算16勝となり、並んでいた船木和喜(フィット)を引き離して日本勢単独1位となる。「あらゆる記録を塗り替えたい」。その言葉の先にはソチ冬季五輪の金メダルがある。

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