東洋の魔女 中村さんしのぶ会500人
1964年東京五輪のバレーボール女子で金メダルを獲得した日本代表の主将で、10月3日に死去した中村(旧姓河西)昌枝さんをしのぶ会が9日、都内のホテルで開かれ、「東洋の魔女」と称された当時のチームメート8人をはじめ、小泉純一郎元首相ら約500人が出席。80歳で亡くなるまでバレーボールの発展に尽力した中村さんをしのんだ。
式典では、東京五輪決勝・ソ連(現ロシア)戦で最後のサーブを放った寺山(旧姓宮本)恵美子さん(76)が最初にスピーチ。「2020年五輪が東京に決まったとき、河西(中村)さんは『もう一度聖火ランナーをして、開会式を見て、バレーボールを応援に行くのよ』と言っていませんでしたか」と祭壇に呼び掛けた。
遺族代表であいさつした長男の中村元昭さんは「夏に腰を骨折していたので、聖火ランナーは無理でも、最終点火者を務めたいと言っていた」と、7年後へ意気盛んだった中村さんの素顔を明かした。
