‐昨年の不完全燃焼取り返す
【香川・北村祐外野手】
北村祐へのインタビュー中「去年のことがあるんで…」というセリフが何度も出て来た。
大学卒業後、神戸(関西独立)、三重、香川と3球団を渡り歩いている。だが昨年、香川での1年はまったくの不完全燃焼に終わった。4月29日の対愛媛戦(今治)で自打球を受け、右足のすねを亀裂骨折。6月に戦列復帰するまで22試合を欠場した。最終打率・231も前年の数字を下回ってしまう結果となった。
もうひとつ、大きな不満が残っている。新潟(BCリーグ)と独立リーグ日本一を争った「グランドチャンピオンシップ」での不振だ。初戦で3番を任されたがふるわず、全3試合で11打席無安打に終わった。
「最後、日本一になれなかった。やっぱり、そこで仕事ができなかったんで」
アイランドリーグ3年目、香川での2年目。屈辱を今季に向けての強力なバネにしている。
「オフの練習は吉田さん(吉田一郎編成部長)も付いてくれてたんで。“軸”をしっかりしようと、下半身を使ったスイングをずっとやってましたね。『今年やらなあかん!』ってのがあったんで。しんどいこともやらないと、同じことの繰り返しになる」
同じ外野手に打線の中軸を務める桜井、島袋らがいる。チーム内でのポジション争いは厳しく、レギュラー奪取に何の確約もなかった。
「オープン戦が始まったところから正直、開幕のつもりで。去年のこともあったんで。今年は1打席、1打席『この打席がもう最後になるかもしれん』っていう風には思ってますね」
オープン戦で試合を決める3ランを放つなど、ここ一番での勝負強さを見せつけた。現在もバットが好調だ。打撃成績はチームトップ、リーグ5位の位置につける。
「今年、テーマにしてるのが1打席、1打席どんだけ集中できるか。ボールに対して。あとは今までやってきたことを、その打席の中でどれだけできるか。ヒットを打とうとするんじゃなくて、いつも練習でやってきたことをそこでやろうって」
今年は全試合に出る。自分を信じて、結果を残す。
