【安仁屋宗八氏の眼】広島自力CS消滅の痛恨敗戦も、ベンチの意気込みが感じられた玉村の4回2失点降板
「広島5-10巨人」(5日、マツダスタジアム)
広島は痛恨の2連敗。延長11回、岡本駿が勝ち越しソロを許すなど失点を重ねた。3-4の八回、佐々木泰の2ランで逆転したが、九回に守護神森浦大輔が同点適時打を許す誤算。自力CSが消滅したが、デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「ベンチのこの試合に懸ける意気込みが感じられた」。
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流れが両軍の間を行ったり来たりする戦いだった。そんな試合でカープベンチのこの試合に懸ける意気込みが感じられたのが、玉村の4回2失点での降板だ。
捕逸と大城のソロ本塁打による2失点だったが、直球に本来の切れがなく、ストライクとボールもはっきりしていた。あと1回を投げ切れば勝利投手の権利を得られる。それでも調子が良くないと見るや早めに動いた。何としてもこの試合を取る。その意思が伝わる継投だった。
前夜に3者連続三振を奪った2番手の大瀬良は、2死から増田陸に初球のカットボールを左翼席へ運ばれた。簡単に入った1球が甘くなった。ベンチの期待に応えられない痛い同点弾となった。
八回に一時逆転となる2ランを放った佐々木は、初回1死満塁で三塁へ痛烈な打球を放ちながら、好守に阻まれ併殺。打球自体は悪くなかっただけに、好調を裏付ける一発となった。
見逃せないのが、その前の攻撃だ。菊池が出塁するとベンチはすかさず代走・辰見を送った。走らなくても足のある走者は投手に重圧をかける。盗塁を気にして佐々木への初球は直球だった。代走起用が本塁打につながったと言えるだろう。
