広島の隠れヒーロー サブマリン鈴木健矢は1回から12回までブルペン待機する貴重な存在~横山竜士氏
「広島4-3ヤクルト」(8日、マツダスタジアム)
粘る広島が九回、2死満塁から代打のモンテロが星から四球を選び、サヨナラ勝ちを収めた。ヤクルトに2度先行されながらいずれも追いつき、最後はひっくり返した広島だが、デイリースポーツ評論家の横山竜士氏は鈴木健矢投手(28)に注目。先発・玉村のアクシデント降板で急きょリリーフし、4回1/3を1安打、1四球の無失点で切り抜けた投球内容を絶賛した。
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玉村の突然の降板で二回途中からマウンドに上った鈴木は本当によく投げた。
救援投手にはそれぞれ役割というものがある。彼の場合はロングリリーフにも備えて初回からブルペンに入り、試合展開によっては延長十二回まで出番を待つという幅広いものだ。
どこで投げるか分からないという意味では、出番が想定されるクローザーやセットアッパーよりも難しい立場にあると言ってもいい。
試合開始から待機しているとはいえ当然準備はしていない。そのためにどうしても事態が発生してから肩を作ることになる。
こういうアクシデントのケースでは(審判から)“マウンドで何球投げてもいいから早く出るよう”促されるのだが、そう言われてもなかなか“気持ち”の部分も含めてゲームに入っていけないもの。それだけに立派だった。
テンポよく投げ、自分の球速帯で速く見せたり遅く見せたり、緩急をつける投球術をもっているのが鈴木の特長。これを十分に生かした投球だった。
下手投げの投手は少ないし、広島もそうだ。日本ハムから現役ドラフトで入ってきた彼を指導するのは私も含めて難しいと感じていた。そんな中で彼は独特の感覚を頼りに自分を磨いていた。
今季は先発に回ったこともあるし、ショートやロングの役目も担うユーティリティで貴重な存在となっている。
この試合の先発が左腕の玉村。ヤクルトベンチが右打者を並べてきていたことが逆に有利に働いたかもしれないが、リリーフで4回1/3を投げたということは1人で2、3人分の仕事をしたとも言える。
連戦の途中でもあり、ベンチにとっては助かったはず。結果サヨナラ勝ちとなったが、鈴木の好投があったからこそ。1点リードされている状況での早期登板。地味なところで大きな仕事をしましたね。
