広島ドラ1・平川 TGスコアラー警戒心UP「(試合で)使うでしょう」 紅白戦初打席いきなり右前打 走攻守で強烈な“華”
「広島紅白戦、白組2-0紅組」(10日、天福球場)
広島のドラフト1位・平川蓮外野手(21)=仙台大=が10日、今季初の紅白戦で“プロ初安打”をマークした。白組の「4番・中堅」で出場。二回無死の第1打席で辻から右前打を放った。守備でも好プレーを披露。新井貴浩監督(49)からは高評価を与えられ、他球団のスコアラーは警戒心を強めるなど、上々のデビューを飾った。
ドラ1の看板が伊達ではないことを、1試合で証明してみせた。打つ、投げる、走る、その一挙手一投足に強烈な“華”がある。プロ初の実戦で躍動した平川は、「(試合が)楽しみでしかなかった。楽しくできました」と、爽やかに白い歯をこぼした。
白組の「4番・中堅」で出場。二回無死の第1打席で名前がコールされると、内野スタンドから大きな拍手が送られた。左腕の辻に対し、右打席へ。1ストライクからの2球目だった。「球の質が良くてああいう形になった」と直球に詰まりながらも右前へ運び“プロ初安打”をマークした。
続く第2、3打席は右投手に対し、左打席へ。ともに右飛に終わったが、第3打席は「崩された」と言いながらも、高い弾道で右翼フェンス手前まで運ぶパワーを披露。「自分の『間』で打てるように構え遅れをしないということが重要」と修正点を明確に示した。
守備でも魅せた。右翼に移っていた四回、先頭の坂倉が放った右翼線への飛球をスライディングキャッチ。「一歩目がうまく(スタートが)切れて、非常にいい内容だった」と納得のプレーで球場をどよめかせた。
他球団のスコアラー陣は早くも警戒レベルを引き上げた。阪神の千原スコアラーは「右打席で安打を打ったけど左打席のスイングも鋭い。体も大きいし、ポテンシャルを感じる」と冷静に分析。巨人の樽見スコアラーは「(試合で)使うでしょう」と、即戦力の実力であることを認めた。
新井監督は打席内での思い切りの良さを評価。「初見の投手に対して、なかなか(1球目から)振れない。そこはいいところ」と高評価を与え、「真っすぐから入っていって、変化球もスイングできる。対応力もある」と目を細めた。
外野のレギュラー争いはファビアンを除く残り2枠を競い合う形。ライバルたちの存在を「意識はしていますけど、意識していない」と独特な言い回しで表現した。激しい競争を、「自分の内容が他の人より良かったら良しで、悪かったらもっと頑張らないとっていう感じです」とシンプルに捉えた平川。高いポテンシャルを最大限に発揮し、定位置をつかみ取る。(高橋涼太朗)
◇平川 蓮(ひらかわ・れん)2004年3月31日生まれ、21歳。北海道出身。187センチ、93キロ。右投げ両打ち。外野手。札幌国際情報、仙台大を経て25年度ドラフト1位で広島入団。札幌国際情報では2年夏からベンチ入りし主に投手。仙台大で野手に転向。左でも右でも長打を打てる大型スイッチヒッター。走攻守で安定。





