広島・坂倉が苦悩告白 「イップス」じゃない 大きかった右手中指骨折の影響 現在は3軍で打撃見直し送球にも良い感覚

 広島の坂倉将吾捕手(27)がデイリースポーツ読者に本音を明かす一人語り『野球は楽しく』。第3回のテーマは「2025シーズンの総括」。9年目の今季は春季キャンプ中に右手中指を骨折し、手術。4月下旬に1軍復帰を果たすも、攻守にわたって成績が振るわないシーズンとなった。チームも2年連続でBクラスに低迷。鯉の正捕手が胸中を明かした。

  ◇  ◇

 デイリースポーツ読者の皆さん、坂倉将吾です。第3回は今シーズンの振り返りをしたいと思います。

 一言で言うと、うまくいかなかったし、納得のいかないシーズンでした。まずは、春季キャンプ中の3月上旬に右手中指を骨折し、手術を受けました※1。部位が部位なだけに慎重になる必要があったんですけど、自分としては「いけるなら早く試合に戻りたい」という気持ちでリハビリを進めていきました。

 当初は実戦復帰まで2カ月ぐらいかかるかもという見通しもありましたが、結果的に4月下旬に1軍に合流しました。最終的に復帰するタイミングを決めたのは自分です。今思えば、もう少しゆっくり治してからでもよかったのかなと思うところはあります。でも、あの時期(4月下旬)の僕にはその考えが頭になかった。骨折自体が初めてでしたし、「いけるならいこう」という感じでした。復帰直後も痛かったですけど、結果も残っていたので「いけるじゃん」と、そんなに後ろ向きに考えることはありませんでした。

 でも徐々に感覚のずれが明確になっていきました。特に二塁へのスローイングですね。世間では「イップスだ」とか言われてましたけど、それは全く違います。僕の実力です。握っているつもりなのに抜けてしまう。瞬発的な動きに指が追いついていないような感じですかね。正直、そんな自分を受け入れたくなかった。その気持ちが少し邪魔していた部分もあったのかなと思います。

 バッティングは最後まで気持ち悪さが拭えませんでした。昨年の後半戦のような絶好調という時期が今季はなかった。ヒットが出ても、何か違うな…みたいな。それがごまかせなくなって、7月以降の失速につながってしまったのかなと。それでも、二塁打を多く打てた(自己最多26本)のは収穫かなと思います。

 自分にとって大きな出来事だったのは、7月20日・ヤクルト戦(神宮)での懲罰交代です※2。あってはいけないんですけど正直、打撃も守備もうまくいかなくて腐っていた部分がありました。最大の反省です。監督とも直接話をさせていただいて、もう一度初心に返ろうと。そこからも成績的には苦しかったんですけど、全力疾走だけは怠らないようにできたのかなと思います。

 結果的にチームは2年連続のBクラスとなってしまいました。投手、野手は関係なく、チームの中心になるべき選手がいなかったことが一番の要因かなと思います。こういう状況になってしまったのは首脳陣どうこうは関係なく、選手側の問題だと僕は思います。期待をかけてもらっている立場とすれば申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 現在は、3軍で練習しています。バッティングを一から見直すつもりで振り込んでいますし、スローイングも練習を重ねる中で良い感覚をつかめつつあります。シーズン終了前から時間をもらえるのは初めてですし、来季向けての有意義な時間にしていきたいと思ってます。

 ※1 春季キャンプ最終日、2月26日のノック中に右手中指を負傷。3月2日の検査で「右手中指末節骨の骨折」と診断され、同4日に広島市内の病院で手術を受けた。術式は「関節内骨折観血的手術・創外固定」。

 ※2 4-6の三回2死で迎えた第2打席。捕邪飛に倒れるも一塁へ走らずベンチに直行。直後に石原と交代となった。試合後、新井監督は「走塁に関して注意しているのは1回や2回ではないから。走る姿は取り組む姿勢が一番出るところ。だから代えた」と説明した。

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