広島・矢野 志願のフェニックスL参加!レギュラー再奪取へ休みなし 昨季GG賞も打撃不振に「もう一回作り直す」

 逆襲はもう始まっている。広島の矢野雅哉内野手(26)が5日、志願して参戦する6日開幕の「みやざきフェニックス・リーグ2025」に向けての意気込みを語った。昨季は遊撃のレギュラーをつかみ、今季はさらなる飛躍が期待されていた。しかし、打撃不振で終盤戦はベンチスタートの日々を送った。レギュラー再奪取へ、背番号4は休まない。

 シーズン終了から息をつく暇もなく、矢野は広島を後にした。向かった先は宮崎・日南だ。6~27日まで計18試合を戦うフェニックス・リーグに益田と並んでチーム最年長として参戦する。広島で行われる秋季練習ではなく、日南での実戦漬けを選択した意図とは。今季の苦しい打撃を思い返しながら説明した。

 「悪いことばっかりだったんですけど、悪い中で修正できなかった。戻るところがなかったので、それをフェニックスで自分で探して、まず土台の部分をもう一回作り直したい」

 今季の苦戦は数字が物語っている。遊撃として開幕スタメンに名を連ね、4月は主に2番として起用されるも打率は2割前後を推移。球宴に初出場した後、チームに戻ると徐々にベンチを温める試合が増え、8、9月は守備固めでの起用が多くなっていった。

 最終的に112試合の出場で打率・208、1本塁打、19打点。昨季、遊撃のゴールデン・グラブ賞を受賞するなど、鉄壁の守備力は誰もが認めるところだろう。だが、打てなければレギュラーとして試合に出続けることはできないと改めて突きつけられた格好だ。

 昨季は137試合に出場し、打率・260だった。さらなる進化を求めて、昨オフにスイングの力強さを求めた結果、悪循環に陥った。「スイングが強くなって、どうしても振れちゃうんで振ってしまって、それが凡フライになったりが多かった」。粘りつつ、内野の間を抜いていく安打を放つのが自らの打撃スタイル。それは分かっていても「打席に立ったら力が入って、どうしても振っちゃうというのがあった」という。

 3日・ヤクルト戦では6月以来の適時打を放つなど、打撃再上昇への兆しはある。だからこそ休む選択肢はなかった。今季飛躍した中村奨をオープンスタンスの打撃フォーム改良へと導いた福地2軍打撃・走塁コーチとは会話を重ね、「打撃をもう一回、1から考えようとなった」。藤井ヘッドには「行けるなら行かせてください」と頼み、今回の宮崎行きが決まった。

 フェニックス・リーグ参戦は22年以来、自身3年ぶりとなる。新井監督は「もう来シーズンは始まっているぞ」とシーズン終了後に選手へ呼びかけている。今季の悔しさを晴らすためには今、頑張るしかない。

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