広島4連勝で2位と2・5差! 中村奨2ラン&4安打!高3勝目 新旧背番号22番コンビで巨人3連倒
「広島8-3巨人」(28日、マツダスタジアム)
乗ってきた!4位・広島が約3カ月ぶりの4連勝で2位・巨人に2・5差と上位へ急接近。16安打8得点の猛攻をけん引したのは1番・中村奨成外野手(26)だ。ダメ押し2ランを含む4安打の大暴れ。投げては先発・高太一投手(24)が6回3失点で3勝目を挙げた。広陵の先輩後輩であり、新旧背番号22番コンビがチームを同一カード3連勝へと導いた。
まだ何者でもない時からお互いを知っている。汗を流し、土にまみれた青春の時を経て、2人はマツダスタジアムのお立ち台に立った。高が「隣にいる優しい先輩のような方が声をかけてくださるので堂々とできています」と、視線を横に向けると中村奨も「すごく棒読みだけど、かわいい後輩です」と反応。大歓声の中で広陵コンビの笑顔がはじけた。
先輩・中村奨がチームに流れを呼び込んだ。1番打者として10戦連続スタメン起用されると、初回の1打席目で中前打を放った。「1打席目の入りはより意識している」という中で出塁すると、末包の左越え適時二塁打で先制の生還。日米通算200勝を懸けてマウンドに上がった相手先発・田中将攻略に一役買った。
さらに1-2の二回1死満塁では遊ゴロが相手の失策を誘って同点の打点をマーク。四回には右前へ落とす二塁打、六回にも右前打を放って猛打賞とした。
極め付きは6-3で迎えた七回2死一塁での5打席目のダメ押し6号2ラン。船迫の直球を粉砕し、「追加点がほしかった。最高の結果になって良かったです」と大粒の汗を拭った。
先輩の後押しを受け、後輩・高も奮闘。二回に岸田に一時逆転2ランを浴びるも、強気の投球は健在だった。四回は先頭・岡本に四球を与えるも岸田、リチャードを連続三振に斬るなどしてピンチの芽を摘み、自身初の巨人戦で勝利をつかんだ。
これで無傷の3勝目。黒星なしでプロ初勝利からの3連勝は大瀬良、床田、森下でも成し得なかった快進撃だ。今をときめく左腕は「あれだけ得点をしてくれたので、もう少し(長いイニングを)いきたかったけど、最低限投げられてよかったです」とうなずいた。
中村奨と高の2人は広陵の2学年離れた先輩後輩の間柄。後輩の登板日に8月2度目の4安打とした先輩は「打てなかったら何言われるか分からないので、しっかり頑張りました」と頭をかいた。
これでチームは5月16日以来、今季4度目の4連勝。上位の背中もはっきり見えた中、「まずはAクラス入りしてCSいけるように。新旧22番コンビで頑張ります」と23年まで22番を背負っていた中村奨は言った。勢いづく鯉には成長著しい広陵コンビがいる。





