広島・中村奨 戸郷キラーじゃ!先制呼ん打&適時打 対戦打率・429「勢いを持ってこられるように」
「広島4-1巨人」(26日、マツダスタジアム)
切り込み隊長らしい働きぶりが、様になってきた。広島・中村奨成外野手が赤ヘル打線に火を付けた。巨人のエース・戸郷から2安打をマーク。「勢いを持ってこられるように、とは思っている。その中でいい打席ができたので良かった」と汗を拭った。
初回の快音が猛攻の合図となった。1ストライクから戸郷の146キロを鮮やかに中前へ。その後、打線がつながりこの回2点を先制した。
七回2死一、三塁は“読み”がさえた。1ボールから低めのフォークを豪快に空振り。ここで頭を整理した。「僕もキャッチャーだったので分かるんですけど、あれだけフォークをブンと振られたら、いくら(フォークを)投げたくても少し考えてしまうかなと」。続く3球目の直球を見事に右前に運び、貴重な追加点を生み出した。
戸郷に対しては今季7打数3安打、打率・429、1本塁打。「甘い球を積極的に打っていって、いい入りできるようにというのは心がけてます」と好投手に対して一歩も引くつもりはない。攻める姿勢が結果につながっている。
2位・巨人との3連戦初戦に勝利。4位からの上位進出を狙うチームは落とせない試合が続く。「まだ29試合ある。諦めずに頑張ります」。もう上しか見ていない。好調な背番号96が大逆襲への扉をこじ開ける。





