広島・前川 高橋宏攻略!2戦連続スタメン3戦連続安打 3球三振から即修正「1打席1打席が勝負」

 7回、中前打を放ち、両手を合わせる前川(撮影・市尻達拡)
 7回、中前打を放つ前川(撮影・市尻達拡)
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 「中日2-0広島」(9日、バンテリンドーム)

 オレンジ色のバットで剛腕たちに食らいついた。広島・前川誠太内野手が3打席目に高橋宏から中前打を放ち、3試合連続安打をマーク。「とにかくランナーを進めようと思って打席に入りました。三振だけはしないように思い切って振りました」と対応力の高さをアピールした。

 前日から打順を二つ上げ、「6番・二塁」で2試合連続スタメン。七回1死一塁で右腕のカットボールを中前に運び、好機を拡大した。五回には全球変化球で3球三振。「2打席目に変化球でやられていたので、変化球を頭に入れながら打ちにいった。修正できたのはよかった」とこの日3度目の対戦で、WBCでも活躍した好投手を攻略してみせた。

 九回は1死二塁で竜の守護神・松山と対峙(たいじ)。二ゴロに倒れたが、150キロを超える直球とフォークに食らいつき、9球粘る意地を見せた。「追い込まれてからも何とか粘れた。絶対三振だけはしないように」と、簡単には打ち取られないバットコントロールで、最後まで見せ場をつくった。

 球界を代表する投手と対戦した4打席を振り返り、「こうやっていいピッチャーと対戦できているのは、とても自分の中でいいこと。1打席1打席が勝負なのでもっと修正していきたい」と汗を拭った22歳の若鯉。1軍での全ての経験を、今後の成長につなげていく。

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