広島・島内 初球“今季初被弾”ほろ苦デビューも収穫の初球宴 ライバルと野球談議 憧れ藤川監督から激励

 「マイナビオールスターゲーム2025・第1戦、全パ5-1全セ」(23日、京セラドーム大阪)

 夢の舞台で“洗礼”を浴びたが、表情には充実感が漂っていた。7年目で球宴初出場の広島・島内颯太郎投手が“今季初被弾”し、1回1安打1失点のほろ苦デビュー。「シーズン中じゃなくて本当に良かったです。いい思い出になりました」とすがすがしく振り返った。

 3点ビハインドの七回に6番手としてマウンドへ。まさかの結果が待っていたのは初球だった。先頭の若月に自慢の直球を投げ込むも、152キロを完璧にはじき返され、左翼席へ。「1球で捉えられると思っていなかったのでびっくりした」と真顔で打球の行方を見送った。今季は36試合で33回2/3を投げて被本塁打は0。記念すべき球宴初登板直後に、痛恨の一発を浴びてしまった。

 ここから崩れないのが、今季の島内だ。続く太田はチェンジアップで空振り三振。代打・山本を右飛に打ち取ると、最後は第1戦のMVPに輝く同学年の頓宮にオール直球勝負。「打席入る前にアイコンタクトをした。あそこで変化球という選択肢はなかった」と4球目の156キロで遊ゴロに抑え、意地を見せた。

 試合前には同じ中継ぎとしてしのぎを削るライバルとの交流も楽しんだ。1学年下の石井とは野球談議に花を咲かせ、「僕のチェンジアップと石井君のシンカーの握りが同じ。どういう感覚で投げているのか話した」と明かした。さらに制球面についても意見を交わし、「カウントごとにどういう気持ちで投げているのかいろいろ聞けて、ためになった。僕がアドバイスをもらいました」と、球宴ならではの有意義な時間を過ごした。

 交流を熱望していた憧れの藤川監督とも念願の対面を果たした。「何かしらお話しできたらうれしい」と話していた中、写真も撮影。虎将からは「すごい頑張ってるね。けがだけ気を付けてね」と激励の言葉をかけられ、「良かったです」と感無量の様子だった。

 前半戦はチーム2位の36試合に登板し、2勝1敗、防御率1・34。14試合連続無失点を記録するなど、中継ぎ陣の一角としてフル回転した。5位からの巻き返しを狙う後半戦へ向け、「役割を果たせるように」と意気込んだ。新たな刺激を活力に変え、ブルペンを支えていく。

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