「広島１（降雨コールド）１ＤｅＮＡ」（１７日、マツダスタジアム）

　イレギュラーな状況にも冷静に対応した。広島・森翔平投手が５回５安打１失点の粘投。「中止になりそうだったので、気持ちを切らさずにいきました。本当に良い経験になりました」と集中力を保ち、自身の役割を全うした。

　初回は全て内野ゴロに打ち取り、三者凡退。続く二回に想定外の事態に襲われた。１死から宮崎に左前打を浴びた直後から雨脚が強まり、１時間１８分の中断。「３０分ぐらいはゆっくりして、後半はちょっと動いてピッチングしたという感じです」と再開後もマウンドに向かうと山本、度会を打ち取った。

　１点リードの四回には、先頭への死球からピンチを招くと、宮崎の内野ゴロ間に同点を許す。それでも後続を断ち切り、最少失点で切り抜けた。

　６月８日・西武戦で完封勝利を挙げて以降、５試合連続で白星からは遠ざかることになったが、「安打は打たれましたけど、要所は締められた。下位打線の連打が多いので、もうちょっとしっかりできたら」と前を向いた左腕。後半戦も安定感のある投球でローテを死守する。