カープ大脱出 不名誉記録&7連敗で止めた! 17戦ぶり4点以上取ったぁ 新井監督「みんなよく頑張った」
「広島4-3DeNA」(16日、マツダスタジアム)
なが勝った~~~!広島が接戦を逃げ切り、今季ワーストタイだった連敗を7で止めた。打線が17戦ぶりに4得点以上を奪い、長いトンネルから脱出。スタメン野手全員が20代というフレッシュな面々の中で大盛穂外野手(28)、小園海斗内野手(25)に適時打が生まれた。新井貴浩監督(48)も久々の白星に充実感を漂わせた。
試合後の一塁ベンチ裏はいつも以上に騒々しかった。なんて言ったって10日ぶりの勝利だ。ハイタッチの音が響き、「ナイスゲーム!」という声が飛び交う。選手たちは安堵(あんど)の思いもにじませながら笑みを浮かべた。
新井監督も会見場で笑顔。「みんなよく頑張ったと思います」と褒めたたえ、「なかなか点が取れない苦しい試合が続いていたんで。今日をきっかけにしていきたいなと。そんなゲームだったと思います」と再上昇を予感した。
DeNA・バウアーを攻めた。初回は大瀬良が先制を許すも、その裏に大盛が中前打で出塁。二盗を決めるなどして三塁まで進むと、バウアーの大暴投で同点のホームを踏んだ。大盛は前日の九回に途中出場から右前打を放ち、この日、5戦ぶりにスタメンに名を連ねた。「何も変わらず。できることだけやろうと思って入った」。連敗中での抜てきにも平常心を貫き、チームに流れをもたらした。
同点の三回には2死から中村奨が左中間フェンス直撃の二塁打を放ち、大盛が右翼線への勝ち越し適時二塁打。さらに次打者・小園も中前に落とす適時打で続いた。連続適時打は6月15日・日本ハム戦(エスコン)以来1カ月ぶり。小園は「(最近)全然打ってなかったし、打点も挙げてなかったので迷惑しかかけていなかった。絶対打たないといけないと、連敗を止めたいなと思いながらでした」と汗を拭った。
チームは前日の完封負けで7連敗目を喫し、交流戦明けから16試合連続3得点以下になっていた。球団ワースト記録となる1959年の17試合連続3得点以下に並ぶ危機にひんしていたが、寸前のところで阻止。外国人も含めてスタメン野手全員が20代という、フレッシュな面々が現状を打開した。
下にいる5位・中日とは0・5差のままで、厳しい戦いが続いていくことには変わりはない。ただ、長く苦しいトンネルは抜けた。チームの主軸である小園は「明日も勝たないと意味ないと思うので」と言葉に力を込めた。全員でつかんだ大きな1勝。ここから大逆襲を始めていく。





