広島・床田 痛恨の1球…八回桑原に決勝被弾、117球報われず 「試合に勝てなかったので、責任は果たせなかったかな」

 8回、桑原に決勝ソロを許す床田
 4回、蝦名の強烈なライナーを好捕する床田(撮影・市尻達拡)
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 黒星を喫するにはもったいない熱投だった。連敗ストップを目指し、左のエースが見せた気合の117球は打線の援護に恵まれず、報われなかった。床田は8回4安打1失点で7敗目。「試合に勝てなかったので、責任は果たせなかったかなと思う」と淡々と言葉を並べた。

 1球に泣いた。両軍無得点の八回だ。先頭の東を打ち取り、打席には桑原。カウント2-1からの4球目だった。低めに投じたツーシームを拾うように捉えられた打球は、無情にも左翼席最前列へ。見逃せばボール気味だった1球。「うまく打たれたなという感じです」と決して失投ではなかったが、この1点が決勝点となってしまった。

 序盤から相手先発・東との息詰まる投手戦を演じた。「まずは初回を何とか0でいけるようにと思って全球種を使った。うまくいけたので、そこは良かったと思う」と立ち上がりからエンジン全開。六回には150キロを計測するなど、直球にも力強さがあった。それだけ状態が良かっただけに悔しい敗戦。左腕が先発だった8日・阪神戦(マツダ)から始まった連敗は「7」に伸びてしまった。

 床田が先発時の直近3試合の援護点は2、1、0。これではいくら安定感抜群の左腕でも白星をつかむことはできない。先発の好投を見殺しにする試合はもう見たくない。まずは連敗を止め、再進撃の足がかりをつくりたい。

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