広島の歴史的貧打 モンテロが破る「今は打点」 本塁打165打席連続なしも通訳「絶対ホームランを打つ」太鼓判
得点力不足を打破せよ!広島のエレフリス・モンテロ内野手(26)が14日、チームのポイントゲッターに名乗りを上げた。チームは15日にも自力優勝の可能性が消滅する危機だが、自身は13日の試合で15試合ぶりに猛打賞を記録するなど復調の兆しが漂う。助っ人を最も近くで見守り続けるフェリシアーノ・ノラスコ・ファン通訳(45)も打撃上昇へ太鼓判を押した。
眼光に鋭さを宿し、モンテロは言った。「ホームランはいつか出ると思っている。それより今は打点が一番気になっているところなんだ」。打線は球団史上66年ぶりの15戦連続3得点以下という歴史的貧打に陥っている。その渦中にいる身として「まずは打点を挙げられるようにやっていきたい」と鼻息を荒くした。
今季はここまで51試合に出場し、打率・266、1本塁打17打点。気になるのは本塁打の少なさで、5月17日・阪神戦(甲子園)で来日1号を放って以降、165打席連続で本塁打が出ていない。朝山打撃コーチは「単打ばかりだと(試合で起用する)必要性がなくなってくる」と話す。実際に12日・中日戦では来日後初めてベンチスタートとなり「聖域」ではないことが明らかになった。
7月は長打すらまだ生まれてない。スタメン復帰した13日の同戦では右へ左へ、広角に打ち分けて猛打賞を記録し、一筋の光が差し込んでいるように見える。しかし、「ヒットが出ているから良くなっているとは言えない。まだまだ自分のスイングは完璧にはできていない」と語る本人から満足感は漂ってこない。
そんな悩める大砲を一番近くでサポートし続けているのがフェリシアーノ通訳だ。モンテロは開幕3戦目の3月30日・阪神戦で左脇腹を肉離れし、一時戦線を離脱していた。同通訳は「本人は痛くないと言うけど、難しいケガの後は(スイング時の)怖さがあるのかもしれない」とおもんぱかる。
ただ、練習では日本人選手とは段違いのスイングスピードをたたき出しており、数値上は全くと言っていいほど問題ない。同通訳はモンテロについて、「だんだんと自分のリズムでできているからね。怖さがなくなったら絶対ホームランを打つと思う」と今後の本塁打量産へ太鼓判を押した。
チームは現在6連敗中で首位・阪神とは瞬く間に11・5差まで広がり、下を見れば5位・中日と1・5差という厳しい状況。15日からは本拠地でDeNAとの3連戦を迎える中、モンテロは「今はすごく悪いことが続いているけど、良くなる時は来る。調整して頑張ろうと思う」と気持ちを新たにした。大アーチでまずは連敗ストップ。そしてフェリシアーノ通訳と勝利のお立ち台へ上がってみせる。





