2025.06.04

広島・玉村　昨季までの先輩・九里に投げ勝った６回１失点３勝目　「僕が対戦するのは相手打者。変わらずいけた」

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　「オリックス２－５広島」（３日、京セラドーム大阪）

　広島・玉村昇悟投手は冷静に打者を観察していた。六回、３点差に迫られてなおも２死一、三塁。森に対してフルカウントとなった。「あまりスライダーに合っているイメージがなかったので、振りそうなところに狙って投げた」。低めスライダーで空振り三振を奪うと、グラブをたたいて喜んだ。６回５安打１失点。昨季までの先輩・九里に投げ勝っての３勝目だ。

　五回まで３安打投球。登板前は九里とのマッチアップに「ピッチャーとして、いろいろお世話になっていた。亜蓮さんの胸を借りるつもりで」と意気込んでいた。だが、マウンドでは「僕が対戦するのは相手打者。（普段と）変わらずいけた」と平常心を貫いた。

　過去の登板では、相手の打順が３巡目を迎えたところで捕まっていた。この日は六回を投げ切り「（イニングは）これから伸ばしていきたい」と玉村。現状に満足せず、着実に前進していく。