広島・栗林&森浦リベンジ0封! 痛恨セーブ失敗&サヨナラ負けから一夜 新井監督「すぐにやり返せたのは良かった」

 9回裏を3人で締め、坂倉(右)と抱き合う栗林(撮影・佐藤厚)
 8回、3番手で登板し三者凡退に抑えた森浦
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 「DeNA3-5広島」(10日、横浜スタジアム)

 その瞬間、左翼席からは大歓声が上がった。鯉党の視線の先にはブルペンカーに乗って九回のマウンドへ向かう守護神の姿があった。「マウンドに上がるまでにカープファンの皆さんの声援がすごく聞こえた。それでより一層気合も入った」と広島・栗林良吏投手。痛恨のセーブ失敗から一夜、巡ってきた雪辱の機会で6セーブ目をつかんだ。

 5-3の九回に登板。先頭・山本を右飛に打ち取り、京田は二ゴロ、最後は前日にサヨナラ打を放っていた林を空振り三振に斬った。試合を締めると雄たけびを上げ、「すぐチャンスをもらったので何とか抑えられて良かった」と安堵(あんど)の息をついた。

 前日の同戦では3-2の九回に登板し、オースティンに同点の適時打を浴び、セーブ失敗。その後、延長十回に森浦大輔投手が林にサヨナラ打を食らって痛すぎる1敗を喫していた。この日は森浦も1点リードの八回に登板し、3者凡退の好投。左腕は「本当にもう何も考えずにいこうと思って。やることをやっていこうと思って臨んだ」と汗を拭った。

 新井監督も「昨日の今日、すぐにやり返せたのは彼らにとっても良かったんじゃないかなと思います」と褒めたたえた。指揮官が寄せる不変の信頼が2人をさらに強くした。

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