広島・新井監督ご満悦「素晴らしい」 巨人・戸郷攻略で今季最多12点爆勝 マツダ5連勝&貯金1

 「広島12-3巨人」(11日、マツダスタジアム)

 超打線イイじゃん!!広島の攻撃陣が大爆発した。今季初の2桁得点となる12点を奪っての大勝。昨季7度の対戦で計8点しか奪えなかった戸郷を10安打10得点と攻略した。本拠地マツダスタジアムで5連勝を飾り、7年ぶりとなる4戦連続7得点以上を挙げた。地元ファンを歓喜させる勝利に新井貴浩監督(48)もご満悦だった。

 花冷えの攻撃は名古屋に置いてきた。今年のカープは本拠地で打つ!前カードの中日3連戦での計4得点から一転して、今季最多の15安打12得点。先発野手全員安打だが、本塁打0で猛打賞の選手もいない。つないで積み重ねた、みんながヒーローの大勝劇だ。

 「いいことずくめでしたね!素晴らしい金曜日でした!」

 試合後の新井監督も上機嫌だった。圧巻の攻撃を導いたのは、ベテラン2人のバットだった。1点を先制された直後の二回に菊池が三塁線を破る2点適時二塁打を放って逆転すると、会沢も左前に落とす適時打。試合の主導権を取り戻した。

 さらに3-2の四回に打線が再点火した。無死満塁から田村が中前適時打を放つと、小園、末包、野間が3者連続適時打で続き一挙7得点。指揮官は「(二回に)キク(菊池)と会沢が火を付けてくれて、それに若い選手が乗っかっていった。いい攻撃だったと思います」と手放しで褒めたたえた。

 昨季は防御率1・52に封じられていた戸郷から10安打10得点を挙げて粉砕した。巨人には昨年9月にマツダスタジアムでリーグ制覇の胴上げを献上する屈辱を味わっていた。その相手に今季初戦で痛烈な先制パンチを浴びせ、「そこも自信にしていってもらいたいし、戸郷投手からここまで点を取れるとは想像していなかった」と新井監督は躍動する選手たちに目を見張った。

 チームは前日10日に名古屋でナイターの中日戦を戦い、この日午前に帰広。先週も3日に神宮でナイターのヤクルト戦を行い、4日に広島へ帰ってDeNAと戦ったが、そのいずれにも勝利。「なるべく試合にフォーカスできるように、休む時はしっかり休む」という首脳陣の方針で、今季からは“移動ゲーム”の際は試合前練習の時間を短縮している。この日もグラウンドで打撃練習を行わなかったが、試合では各選手の打棒がさえ渡った。

 今季初の貯金1となり、本拠地5連勝。マツダスタジアムでの4戦連続7得点以上はリーグ3連覇を果たした2018年7月以来7年ぶりとなった。指揮官は「明日もいい1日になるようにしっかり頑張りたいと思います」と笑顔を見せた。チーム総得点数47は巨人と並んでリーグ最多タイ。今年の新井カープはひと味違うぞ。

 ◆ホームゲームで4試合連続7得点以上 マツダで開催された4日からのDeNA3連戦を8-2、8-7、7-6で3連勝。ホームに戻ったこの日も打線が爆発して12-3で大勝した。ホームゲームで4試合連続7得点以上は、2018年7月20~22日に巨人を相手に10-9、7-5、8-6で3連勝、さらに27日にDeNAに10-1で快勝(球場は全てマツダ)して以来、7年ぶり。

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