広島・坂倉「とにかく逃げない」 新井監督の言葉に呼応「めげない、立ち向かう姿勢が大事」

 広島・坂倉将吾捕手(26)が2月28日までにデイリースポーツの独占インタビューに応じ、今季を通じて挑み続ける覚悟を示した。右肘手術明けで臨んだ春季キャンプでは順調な調整具合を示し、実戦でも存在感を発揮した。かねて強い選手を育てると発信し続けている新井貴浩監督(48)の言葉に呼応し、どんな状況にも立ち向かっていくと誓った。

  ◇  ◇

 -1軍キャンプを無事に完走。昨年11月末に右肘のクリーニング手術を受けたが、調整過程は前進している。

 「順調にきていると思います。トレーナーさんや、いろんな人の配慮を受けながらキャンプを過ごせたのが一番かなと」

 -リハビリ段階で強化できた部分は。

 「特に新しい取り組みは取り入れていない。やってきたことの強度を上げたりという感じですね」

 -キャンプでは積極的に投手陣とコミュニケーションを取っていた。

 「新しいことに取り組む人もいれば、持っているものを伸ばす人もいる。みんな一生懸命投げていたし、球数を多く投げていた選手も毎日見るような選手もいたので、それぞれ追い込む調整法をしているように見えました」

 -日々、投球を受ける中で各投手の変化に対して気付くことは捕手として大事な役割。

 「捕手は(投手の)変化、気付きぐらいしか言えることはないので。意図的に変えている人もいる。そういう気付いたことを一つの疑問として聞くことはあったかなと思います。疑問に思うことは聞いてピッチャーを知ることもそうですし、お互いが納得するという意味では大事なことかなと思います」

 -新井監督は何度も強い選手、強いチームを育てていくと強調している。自身の中で「強さ」は何によって培われると捉えているか。

 「個人的には、強さの中にもすごくいろんなものが含まれていると捉えています。ケガに強かったりピンチに強い。チャンスに強い、メンタルが強い、体が強い。そういう全てを含んだ上で、強さというのは求められている。練習はもちろん試合に出続けることも、ぶつかった課題に向かっていくことも強さでもありますし。いろんなものが合わさっての強さ。何をしたらっていうのはないと思っています」

 (続けて)

 「とにかく逃げない、めげない。立ち向かう姿勢というのは大事だと思います。本当にいろんな要素があって強さにつながっていく。まずは向かっていくこと、逃げないことが一番かなと思いますね」

 -開幕まで約1カ月。本番に向けて今月のオープン戦はどんな時間にしていきたいか。

 「ほぼ実戦なので、当然いいこともミスもあるだろうと思います。ただ、それはやってみないと分からないのでミスを怖がらずに。打撃も守備もとりあえずやってみて、そこで感じたこと、出た課題をまた実戦の中でどうしていくか。それを考えて練習しての繰り返しだと思う。結果的にいいプレーができるような準備を、どんどん重ねていきたいと思います」

 ◇坂倉 将吾(さかくら・しょうご)1998年5月29日生まれ、26歳。千葉県出身。177センチ、91キロ。右投げ左打ち。捕手。背番号31。今季推定年俸1億5000万円。日大三から2016年度ドラフト4位で広島入団。17年9月23日・巨人戦(マツダ)でプロ初出場(代打)。

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