広島・ドラ1佐々木 3・1楽天戦から1軍合流 新井監督MVPは「みんな」猛練習でレベル上がった

 沖縄キャンプを終え、充実した表情を見せる新井監督(撮影・市尻達拡)
 沖縄でのキャンプを終え、選手、スタッフらとタッチを交わす新井監督(25)
 3月1日の楽天戦から1軍に合流することが決まった佐々木
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 「広島春季キャンプ」(26日、沖縄)

 やり切った。広島は26日、沖縄県沖縄市で行っていた春季キャンプを打ち上げた。新井貴浩監督(48)は例年以上の練習量をこなした選手たちを「よくついてきた」とねぎらい、MVPには「みんな」を選んだ。広島に帰り、待ち受けるのは実戦の日々。指揮官はドラフト1位・佐々木泰内野手(22)=青学大=を3月1日から1軍に合流させることを明言し、競争激化を期待した。

 グラウンドに選手のうめき声が響く。汗をしたたらせ、歯を食いしばる。今キャンプの“日常”と化した風景は最終日でも不変だった。遮二無二バットを振り込む連続ティー&ロングティーでキャンプを締めた。鋭い視線を若手に向け続けた新井監督は納得の表情で、26日間のキャンプを総括した。

 「選手、よく頑張ったと思いますね。ピッチャーも結構投げ込んでますし、野手もしっかりと振ることができた。振る力は間違いなくついていますし、レベルは上がっていると思います」

 昨季、リーグ最下位となるチーム打率・238に終わった反省から、打撃特化型で臨んだ今キャンプ。バットを振る量は例年比で「2倍ぐらいかな」と指揮官は体感を語り、野手からは体が「バキバキ」という声が相次いだ。

 野手陣の離脱者は練習試合での守備で右膝を痛めた中村貴のみ。「強い選手」を求める新井監督は「結構ハードな練習だったと思うと同時に、『あれ、みんなできるじゃん』と思った。もっともっと増やしていこうかな」と充実感たっぷりに笑った。

 練習試合やオープン戦では若手を中心に起用し、野手では二俣、韮沢、内田、清水、投手では常広、佐藤柳、岡本らの新芽が結果を残した。中堅、ベテランも黙ってはいないだろう。3月に入り、実績組も加わった、より強度の高い争いが始まる。

 その中で新井監督はドラフト1位・佐々木を3月1日のオープン戦・楽天戦(倉敷)から1軍に合流させることを明言。昨年11月に負った左肩脱臼の完治を優先し、キャンプは2軍で過ごした金の卵はすでに実戦にも出場しており、「映像を見ていたら、打席に立った時の構えから、何から雰囲気を持っているなと感じた。だから実際に生で見るのが楽しみ」と待ちわびた。

 ただでさえ熾烈(しれつ)だったサバイバルに満を持してドラ1ルーキーが加わる。指揮官は「彼(佐々木)が来ることによって、競争がさらに激しくなるっていうのは期待している」と先を見据えた。アピール合戦の舞台は沖縄から本州へ-。火花散る争いは次のフェーズに入る。

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