【岡義朗氏の眼】広島4失策「待って捕ろうとするから」 若手野手「守備がちゃんとできないと試合では使えない」

 「オープン戦、中日6-3広島」(24日、Agreスタジアム北谷)

 広島は新外国人のエレフリス・モンテロ内野手(26)が、オープン戦チーム1号本塁打を放ち自慢の長打力を見せつけた。大きな期待を抱かせる一方で、1試合4失策と守備に乱れが生じた。デイリースポーツ評論家の岡義朗氏は「守りの再チェック」を指摘した。

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 外国人選手は飛ばそうとして体を左右に揺さぶったり、足を高く上げたりと動作が激しい選手が多いが、モンテロは軸をぶらさず、コンパクトに合わせていく。それでいて、自分のポイントにくれば飛ばす力もある。大野からの一発は詰まったように見えたが、フェンスを楽々と越えた。

 近年の広島の外国人野手は成績が振るわないが、安定感という意味でもモンテロはある程度、打率も残せるだろう。それでいて長打力もあるので、他球団のスコアラー陣にも「甘く入ったら危険」という恐怖心を植え付けられたのではないか。

 広島は若手の守備に課題が出た。三塁の内田が悪送球を二つ記録。二塁の佐藤啓も二回に一塁送球が乱れた。要因としてはゴロを待って捕ろうとするからミスが出る。打球に対して一歩でも二歩でも前に出れば、捕球から送球へのスムーズな流れをつくることができるが、待って捕って、そこから慌てて投げるからミスにつながる。成長著しい打撃が注目されている若ゴイたちだが、守備がちゃんとできないと試合では使えない。守りの再チェックが不可欠だ。

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