広島・ドラ3岡本 巨人封じ!オープン戦初登板1回0封 ツーシーム威力発揮「自分でも本当にビックリ」
「オープン戦、巨人2-7広島」(23日、沖縄セルラースタジアム那覇)
ポーカーフェースを崩すことなく、小走りにベンチへ戻った。八回に登板した広島のドラフト3位・岡本駿投手(甲南大)が1回無失点。巨人打線を相手に上々のオープン戦デビューを飾り「最初はすごく緊張したんですけど、途中で徐々にほぐれてきました」と充実の表情で汗を拭った。
先頭・浅野には2ボールからのスタート。見逃しストライク2球でカウントを2-2に整え、最後はツーシームで空振り三振に斬った。19日の練習試合・ロッテ戦では1回を3者連続三振に封じており、対外試合では4者連続三振を記録した。
中山に中前打を許すも、同じ2002年生まれの代打・秋広を外角ツーシームで一ゴロ併殺に料理。「内心は焦っていたんですが、顔には出さないように心がけていました」と右腕。冷静さを保ちながら昨季王者に挑み、アピールに成功した。
アウトを奪った結果球は、ともにツーシーム。スプリットのように挟んだ握りで低めに落とす軌道で「大学時代はあまり使ってこなかった球」という。その球が想像以上に威力を発揮している現状に「自分でも、本当にビックリしています」と“うれしい誤算”を収穫と捉えた。
新井監督も「落ち着いているし、ルーキーっぽくないよね。カウントを悪くしても簡単に四球を出さない。今日も良かった」と高評価を与えた。新人らしからぬ高水準のパフォーマンスで、開幕1軍を引き寄せていく。





