広島・森 今永直伝メリハリ投法で開幕ローテ獲りへ 脱力からのリリース時に全力 2月1日からブルペン入る

 先発ローテ入りに期待がかかる森
 メジャーで好成績を残した今永
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 広島の森翔平投手(27)が27日、米大リーグ、カブスの今永昇太投手(31)から学んだメリハリ投球フォームの習得に手応えを示した。年明けから約2週間、2年連続で弟子入り。メジャーの舞台で昨季15勝3敗の好成績を残した偉大な左腕から技術を吸収し、開幕ローテーション入りを目指す。

 メジャーでも一線級の活躍を見せた“師匠”との合同自主トレは多くの学びがあった。広島でキャンプに備えて調整を積んでいる森からは充実感が漂う。キャッチボールでは相手のグラブが押されるほどの力強い直球を投じ、「キャッチボールをしていても感覚も良い」とうなずいた。

 今永に2年連続で弟子入り。今年は高知県内で年明けから約2週間、投球練習に加えてランニングやウエート、水泳なども行い、ともに汗を流した。今やメジャー指折りの左腕となった今永から、投球フォームにおけるメリハリを学んだ。

 「力の入れるタイミングがどうしても1個早くなったり、タイミングが合わなくてバラバラになったり。そこの力の入れるタイミング、抜くタイミングを繰り返しやった」

 昨季までは「力むこと=安心感になっていた」と独特の表現で自身の課題を口にした森。力み通すことで、ある程度の力あるボールは投げられるが、打者に対して力感以上の球速感を与えることができずにいた。そこで今永に助言を仰ぎながら、力の入れるタイミングを模索。「力んで安心してる部分があった。脱力して最後(リリース)にパチッといけるように」とメリハリを意識した投球フォームを心がける。

 今永は“投げる哲学者”の異名があるほど、投球に対する探究心が強い。そんな先輩のことを、森は「ふざけた時の今永昇太はすごい」と真剣な顔つきで言った。「良い意味で真面目な中でふざけている。このメニューはこれだけど、自分なりにこうした方が動くんじゃないかっていうのを常に考えてやっていたり、アレンジがすごい」。トレーニング中に見せる遊び心や気持ちのゆとりが、投球での好成績にも結びついていると感じ取っている。

 昨季は春先からの不調が響いて開幕ローテ入りを逃し、1勝にとどまった。今季は九里がFA移籍で抜けたことで熾烈(しれつ)なローテ争いが予想される。「2月1日から(ブルペンに)しっかり入ろうと思っているんで。バッターに対して、どう入っていってるかっていうところをもっと詰めていけたら」。今永から投球哲学とパッション(情熱)を注入された鯉の翔平は気合に満ちあふれている。

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