「広島（降雨ノーゲーム）巨人」（１０日、マツダスタジアム）

　得点力不足解消への起爆剤になる！広島のジェイク・シャイナー内野手が約３カ月半ぶりに１軍に復帰。「戻ってこられてうれしく思う。時間はかかったけど、チームメートと再会できてうれしいよ」と笑顔を見せた。

　ＤｅＮＡとの開幕２戦目に守備で右手中指をＰＩＰ関節剥離骨折し、無念の離脱。リハビリを経て４月下旬に実戦復帰を果たしていた。ウエスタンでは３４試合に出場し、打率・１７１、２本塁打、７打点。２軍からの推薦はなかったが、このタイミングで昇格した。

　新井監督は調子が上がりきっていない中での昇格について、４連敗中の現状を受け「何か動かないといけないと思った」と説明。「外国人選手というのは、場所が変わって気持ちが上がってくることもある。良いパフォーマンスに期待したい」と助っ人ならではの“確変”を待ち望んだ。

　この日は「８番・一塁」で即スタメン。初回先頭の丸が放った強烈な打球を難なく処理するなど、２度の守備機会を軽快にこなした。二回２死の復帰後第１打席は三邪飛に倒れ、降雨ノーゲームに。「雨で３イニングしかプレーできなかったが、素晴らしいファンの中で試合ができて良かったよ」と前向きに捉え、球場を後にした。

　求められるのは、重苦しい雰囲気を打破する豪快な打撃だ。「どんな役割でもいい。とにかく勝利に貢献して、首位に返り咲きたいね」。遅れてやってきた期待の大砲が、チームを上昇気流に乗せてみせる。